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重層的国家の構築
 

重 層 的 国 家

 

                 会員 小林正和
「蒟蒻問答」 は「TPP 賛成派はバカか売国奴」 と言う

「…条約は国内法より優位にある。すなわち、 ISD 条項は日本が定める種々の規制の上位に立つ。 一種の治外法権を許すに等しい。 問題は農業に眼らない。金融から医療、保険、建設、さらには商法から司法まで万般におよぶ。

ウオール街の強欲に発する経済不況のツケを、アメリカは世界に押しつけようと様々に画策する。それがアメリカが唱えるグローバリズムの正体だ。」

TPP 参加は、「この国のかたち」を変える。

TPP は関税撤廃を目指す。 明治の元勲らは、関税自主権の獲得と西洋列強が維持する治外法権の撤廃に腐心した。 ともに日本の国柄をまもるためだ。百年後のいま、なぜ自らこれを捨てるのか。

ドルは、痩せても枯れても基軸通貨だ。これをいくらでも刷れるアメリカが、最後に望みを賠けるのがグローバリズムだ。 TPP は弱肉強食の論理だ。 そんなものにホイホイ乗っかっていいわけがない。日本経営の要諦は三つ。安全保障、エネルギー資源、食料の確保だ。

かって、池田勇人の首相秘書官を務めた伊藤昌哉によると、英国のマクミラン首相との会談後、池田は「日本に (強力な) 軍事力があったらなあ。 俺の発言権は今日のそれを十倍にしたろう」とこぼしたという。 吉田も池田も、 日本は核武装が必要だと切実に考えていたんです。 政治の主体性を求めながら、TPP 論議から憲法改正、核武装論へと直結していかない日本人のメンタリティこそ悲劇的なんですよ。」

(堤、久保 : 「蒟蒻問答」 WILL 24.1)

現代日本の「正気」、 「正論」は「蒟蒻問答」 の中にある。

現在日本の国家の基軸「戦後レジーム」 (日本国憲法、日米同盟、東京裁判史観) が、既に十分にバカで売国的である。自国の歴史を歪め、独立 ・自尊の国家を目指さないことを、基本精神としている体制はバカで売国的ではないのか。

また、国柄も国家主権も全く重視しない TPP は「戦後レジーム」の精神と共通している。 この体制の下で、 TPP に賛成するバカと売国奴が盛大に現れるのは当然過ぎるほど当然のことだ。

グローバリズムの時代こそ、国家はより強固でなくてはならない。 TPP は普通の自由貿易協定ではない。治外法権、アメリカ標準の強制、国柄の破壊など、アメリカの多国籍企業の利益のために、 日本国家を解体しかねないものだ。

「原始民族で国土、国家、言語を持ち、一億人以上の人ロを擁しているのは世界で日本だけであり、 日本は現存する唯一の古代国家なのである。有史以前の古い言語が現在に存続していることは、筆舌に尽くし難い価値がある。」

(竹田恒泰 : 「日本はなぜ世界でいちばん人気があるか」 (PHP 新書))

全くこの通りである。グローバリズムが、アメリカの経済ナショナリズムであれば、これに対抗するのは、唯一の古代国家としての日本の国柄を堅持しようとするこのような価値観だ。

渡辺利夫氏は以下のように主張する。

「「ポストモダン」ともいうべき妖怪が現代日本の知識人や政治家の心の底に住み着いている。ヒト、モノ、カネ、情報、技術が国境なきがごとく自由に地球を行き交う現代においては、旧来の国民国家という空間 (領土) も国民国家が紡いできた時間 (歴史) もその意味を失いつつあり、つまりは空間的、時間的な「境界」概念の希薄化が進んでいるのだが、 これをよしとする思想がポストモダンの世界観だということができよう。 それゆえこの思想にコミットする論者は覇権国家や国民国家体系の「無効化」が新しいアイデンテイテイの確立にとって不可欠だと考えているらしい。 ……東アジアとは、一九世紀的ナショナリズムの渦巻く広い地域の中に、ポストモダンの日本がひとり孤独にぼつんと位置している奇妙な地域だと先に記したが、この理解を前提にしない以上、東アジアの地域秩序をいくら論じても空しい。空虚なる議論の典型が「東アジア共同体」論である。 …」(.辺利夫 : 「新 脱亜論」 (文春新書))

 

.経済

傾向

目的・

安全保障

ポストモダン モダン

プレモダン

情報産業

工業

 農業

協調的

 主権的

 

帝国しからずんばカオス

個人の消費 と発展

富国強兵

 

宗教による

 正統制維持

信頼関係

勢力均衡

 武力誇示

(古田博司 : 「日本文明圈の覚醒」 (筑摩書房) による)

「人間の大脳の中心に有るのは脳幹である。呼吸など生命の維持に直接関わる(命の座)

である。(サメの脳ともいわれる)その外側を覆っているのが、古・旧皮質である。 (本能と情動の座) である。(これは哺乳類の脳である)。その外側を覆っているのが新皮質 ((知 ・情 ・意の座)==理性) (人間の脳) である。

国家も人間の脳のように、重層的構造でなくてはならない。

脳幹や旧皮質のような、原始的ではあっても、生命の中枢、生存本能を司る部分を欠いてはならない。国家にとっては、これらは、国防・祖国愛・自国の歴史の誇り、といったものであろう。 ポスト ・モダンの「国家」も、内部にこのような、ポスト・モダン的でない、確固たる核がなくては、「国家」として存続できないだろう。

アメリカにはポスト ・モダンはおろか、モダン、プレモダン的な要素も強く存在する。 これがアメリカという国家の強さだと思う。

「原始仏教では、「人を殺してはいけない」「戦ってはいけない」と説かれていますが、この両方の教えを守ると国が滅びるのです。 そのため、釈迦族も減びました。 仏教のこの思想をそのまま実践すると、国家としては減びる可能性が極めて高いので、これを中道に戻す必要がある。」

(大川隆法 , 「国家の気概」 (幸福の科学出版))

国家の三要素あるいは、国家を支える三本の柱は、「国防」、「経済」、「国民の精神」である。 このバランスが悪いと国家は亡ぶのである。お釈迦様もこのことをご存知なかった。 あまりに進歩しすぎた理念を実践すると国が亡ぶ。

原始仏教の教えと、 「戦後レジ~一ム」 ( 日本国憲法、日米同盟、東京裁判史観) という国家の基軸は、その精神が類似しており、それ故か現在の日本国も、「国防」 と 「国民の精神」は奇形で発育不全のままだ。 これは伊藤貫氏の言う 1 / 3 国家であり、重層構造にほど遠い国だ。

 

「古今東西、 どこの国でも「国防は、国民道徳の重し」だと言われています。国防の大切さを忘れた国では、国民の間で大きなモラルの崩れが起こることが世界では常識とされているのです。

(中西輝政:「教育勅語換発百二十年を迎えて」(日本の息吹・平成22.11))

「苛烈な帝国主義の世界がどれほどの危機感を当時の日本人に抱かせたかは、大東亞戦争以後の日本人には容易に想像がつかないかもしれない。ゆえに独力でそれに対し、国の独立を全うしようとした苦悩の軌跡を野蛮な侵略行為などと簡単に口にできるとは無知の極みです」 (「日下公人、安倍晋三 : 「「戦後体制」からの脱却なくして国起たず」「正論」 (平成22.10))

大東亞戦争に対する誤った反省から、現在の日本国には、「自分の国は自分で守る」 ことを白明とする道徳観 ・価値観がない。このような道徳観 ・価値観こそ、重層的国家の核心をなすものだ。

「 核攻撃に対する抑止力は核以外に無く、アメリカへの核報復能力を持つ国の核攻撃に対するアメリカの核の傘は機能しないと考えるべきである。したがって、究極的には、自前の核以外、自国への核攻撃を抑止できない。 (要旨)

( 伊藤貫 : 「中国の「核」が世界を制す」 (PHP研究所))

現在の日本国の欠陥は自主防衛能力がなく、また自主防衛をやる気概のないことだ。 日米同盟、国連外交も大切だが、先ず、 自主防衛という核がなくてはならない。国防にも重層的構造が必要だ。

現在の日本国を覆う閉塞感が言われて久しい。 しかし、国家の体をなしていない、 1 /3国家体制 (戦後レジーム) の下で60数年経てば、閉塞感どころか、国が亡んでも全く不思議ではない。早急に国家の基軸を正さねばならない。-…という方向に議論が進んでいかない。(前出の「蒟蒻問答」の最後は、このことを言っている) 後世から見れば、これこそ歴史の一大奇観だろう。

自主防衛なき、反国家的性格の濃い、グローバリズム、 TPP、ポスト ・モダンの方向は、確実に亡国への道だ。日本は先進的でなくとも、重層的で強固な国家を日指さねばならない。

author:縁の下の力持さん, category:-, 11:42
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特に何もありませんが
ブログを始めてみました。
七海工房, 2012/10/09 9:58 AM